
赤ちゃんが成長していく上で気にしておきたい事象の一つが「自閉症」です。
自閉症はどの赤ちゃんにでも起こり得る症状です。
育児・教育を行っていく上でママ・パパは自閉症について理解を深めておく必要があると言えるでしょう。
今回は赤ちゃんの「自閉症」についてご説明させていただきます。
自閉症となる原因、どういった特徴があるのか等を覚えておきましょう
目次
1.自閉症とは?
自閉症とは、生後約3歳頃までに発症する先天的な脳の機能障がいのことを言うようです。
自分を取り巻く様々な出来事や状況が脳までスムーズに伝わらず、結果としてコミュニケーションが上手にとれない、特定の物事に執拗にこだわる、などの症状が起こるようになります。
特徴としては
・視線が合わない
・特定の物に対するこだわりが強い
・コミュニケーションが上手にとれない
・一人遊びが多い
などを挙げる事ができます。
これらの様子が伺えた場合、自閉症の可能性があるかもしれません。
自閉症のイメージとして、心を閉ざしていると思い描く方も多いかもしれませんが、心の問題ではなく、お沢井時期に中枢神経の発達になんらかの問題が発生したことが原因だと考えられます。
医学的に育て方や環境によって自閉症を発症したというわけではないことが証明されているとのことです。
2.自閉症の特徴
自閉症の疑いがある子には以下のような特徴が見受けられるようです。
2-1.よく動き回る
じっと落ち着いていることができず、とにかく走り回ったりなどの行動が見受けられるようです。
場合によっては注意欠陥・多動性障害の可能性もあるようです。
2-2.意思の疎通が図れない
何かを要求するときは相手の手をつかんで引っ張っていくような行動(クレーン現象)をとる。
2-3.睡眠が上手にできない
上手に睡眠をとることができず、数時間おきに目が覚めてしまったりなどの様子が見受けられるようです。
成長の過程の中で、睡眠のリズムが養われていきますが、そのリズムを確立できていない状態となります。
2-4.感覚が鈍い
五感と呼ばれる視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などを上手に脳で処理できず、過敏に反応したり、逆に鈍感である様子が見受けられるようです。
2-5.こだわりが強い
自分の中での決まりごとが強い様子が見受けられるようです。
いつも同じ状態であることに強く固執し、決まった物や位置、行動、習慣など、同じことを何度も繰り返す特徴があります。
自閉症の可能性がある子にはこれらのような行動・様子が見受けられるようです。
赤ちゃんの様子を伺って気になる点が見受けられた場合は、お医者さんなど専門の方に相談してみても良いかもしれません。
3.自閉症と診断される基準
一概に、自閉症であると断定することは難しいようです。
それは症状が重い子もいれば軽い子もいたり、あくまでその子の個性として考えられるケースがあったりするためだそうです。
医学的には自閉症であるとを判断する基準を3つの観点が定めているそうです。
3-1.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力が欠如していないかを診ます。
欠如していると言葉の意味がちゃんと理解できない、相手と視線を合わせられないなどの様子が伺えるようです。
他にも、オウム返しをしたり、意味のない言葉や同じ言葉を繰り返し発言していたりする場合もあります。
3-2.社会性
社会性が欠如していないかを診ます。
対人関係に難があり、自分と相手との関係を正しく理解できずに適切な行動をとることができないような様子が伺えるようです。
また、周囲へあまり関心を示さず、他の子と一緒に遊べなかったり、逆に人見知りをせず知らない人に対しても平気で話しかけたりする極端なケースが見受けられるようです。
3-3.想像力
想像力が欠如していないかを診ます。
慣れないことをするとき、予想していなかった事象が起きたときなどにパニックに陥り、自分の気持ちを上手に表現できないといった臨機応変な対応をすることが難しいようです。
自閉症といっても症状は様々です。
3歳頃までに上記のいずれかの症状が見受けられる場合は、医学的に自閉症であると診断されるようです。
4.自閉症との向き合い方
自閉症は生まれつきの脳の機能障害であるため、完全に克服することはできません。
自閉症とは上手に向き合っていく必要があります。
向き合い方として、以下の3つを挙げてみます。
4-1.けして悲観することはない
自閉症だからといって、悲観することはありません。
むしろ自閉症であったからこそ、輝かしい才能を発揮した事例もたくさんあります。
4-2.症状を緩和することができる
自閉症の症状の特徴を考慮した育児・教育を行っていくことで、症状を緩和してあげる事ができます。
ママ・パパの頑張りどころでもあります。
4-3.個性として捉える
自閉症も赤ちゃんの個性の一つとして捉えてあげましょう。
赤ちゃんそれぞれに個性があり、それぞれの成長を遂げていきます。
他の子の様子と比べる必要はありません。
赤ちゃんが自閉症であることで悩まれる方も多くいらっしゃるかと思います。
症状の特徴を考慮した育児・教育を早くから行っていくことで、ほかの赤ちゃんたちと変わりなく成長していくことができます。
自閉症の可能性があったとしても悲観的にならずに、まずは専門の方に相談してみるようにしましょう。
5.最後に
自閉症と聞くと、どうしてもマイナスなイメージをお持ちになられる方が多いかと思います。
しかし、けして悲観的になることはありません。
自閉症の症状をよく理解した上で赤ちゃん自身が自分の力を十分に発揮していけるような育児・教育をしていけば、ちゃんと社会に適応した生活を送っていくことができます。
他の子の様子と比べるのではなく、一つの「個性」として捉えてあげましょう。
たとえ自閉症であったとしても、赤ちゃんと真摯に向き合い、健やかな成長を見守ってあげてください。
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