
赤ちゃんは一日のほとんどを寝て過ごします。
この眠っている時間に成長ホルモンがたくさん分泌されていることをみなさんはご存知でしょうか?
赤ちゃんにとって、脳や体の発達には睡眠が必要不可欠なのです。
快適な睡眠こそが、赤ちゃんの健やかな成長の第一歩と言えるでしょう。
その睡眠を支える上で重要になってくることが、最適な寝具を選んであげる事です。
まだまだ未発達な赤ちゃんの体に合うお布団・枕は、大人が使う寝具と同様の選び方というわけにはいきません。
赤ちゃんの体質を理解して、赤ちゃんい適した寝具を使ってあげる必要があります。
今回は赤ちゃんのための寝具の選び方につていご説明させていただきます。
赤ちゃんにとっての寝具選びの重要性を覚えておきましょう。
目次
1.赤ちゃんの睡眠について
赤ちゃんは一日に14~20時間は寝て過ごします。
そのほとんどをお布団の上で過ごすことになるでしょう。
快適に過ごせる環境を整えてあげる事が、そのまま赤ちゃんの健やかな成長に直結してくると言えるでしょう。
現状の赤ちゃんの睡眠の様子を観察してあげましょう。
寝心地が悪そうであったり、寝具の質が良くなさそうであれば、取り替えてあげることを考えてあげると良いかもしれません。
2.赤ちゃんの体質について
寝具を選んであげる上で、赤ちゃんの体質について理解しておく必要があります。
赤ちゃんの体質の特徴をいくつか挙げます。
2-1.体温調整ができない
赤ちゃんは汗をかくこと機能が未発達、基礎代謝量が低い、などのことから体温を上手に調整することが苦手です。
眠っているときの温度を快適なものに調節して保ってあげる必要があります。
2-2.鼻が低い
赤ちゃんは鼻が低いので、柔らかいお布団などで寝ていると、顔が沈んで呼吸の妨げとなってしまう可能性があります。
寝ている最中も問題なく呼吸ができるスペースは確保してあげなければいけません。
2-3.肌が繊細
赤ちゃんの肌は繊細でデリケートなため、ちょっとした刺激を受けただけでも肌荒れに繋がってしまうことがあります。
肌への刺激をおさえてあげる必要があります。
2-4.骨や関節が未発達
赤ちゃんは骨や関節がまだまだ未発達なため、柔らかすぎる布団であると、体の沈みが原因で、背骨のゆがみや股関節脱臼などになってしまう可能性があります。
2-5.寝返りをよくする
赤ちゃんは成長していくにつれて寝返りがうてるようになります。
上手に寝返りがうてないと、ストレスが溜まってしまったり、体のゆがみに繋がってしまう可能性があります。
赤ちゃんの繊細な体質に合わせたお布団・枕を選んであげる必要があると言えるでしょう。
大人が使う寝具とは選び方が違うということを認識しておきましょう。
3.必要となる寝具
選んであげるべき寝具は以下の3つとなります。
3-1.枕
頭の下に敷いてあげます。
頭の形を整えたりする役割も担ってくれます。
頭にかく汗を吸い取ってもくれます。
3-2.敷布団
ベビーベッドや床に敷いて、横になるための布団です。
硬い床からの刺激・衝撃を和らげてくれます。
3-3.掛布団
体の上から覆うための布団です。
寒い時、暑い時、において体温を調節することができます。
枕の代わりにタオルを敷いたり、掛布団はタオルケットを使ったりと、使用方法はそれぞれです。
赤ちゃんの体質、合う合わないを見極めて、赤ちゃんに適した方法を選択してあげる必要があります。
4.寝具選び
では、実際にどのようなお布団・枕を選んであげると良いのか?
寝具選びのポイントとオススメを挙げます。
4-1.ドーナッツ型の枕
ドーナッツ型の枕がオススメです。
頭の同じ個所に圧がかかり続けたりすることで、いびつな形になってしまう可能性があります。
その圧を緩和する、かつ安定した頭の位置をキープできる枕が良いでしょう。
ドーナッツ型の枕は生後間もないころの赤ちゃんにオススメです。
首がすわり始め、活発的に動く赤ちゃんだと、頭の位置が安定しないので、枕の意味をなさないかもしれません。
そのときは、タオルなどを敷いてあげるのも一つの手です。
4-2.固めの敷布団
お布団が柔らかすぎるものだと、うつぶせの状態になった際に頭が沈み込んでしまいます。
沈み込んでしまうと呼吸をするスペースが失われてしまいます。
窒息してしまう可能性があるので気をつけましょう。
柔らかいお布団の上だと、骨や関節といった体の発育にも影響を及ぼします。
固めの敷布団を敷いてあげることをオススメします。
4-3.柔らかい掛布団
敷布団とは別に、柔らかい掛布団を用意してあげましょう。
重い掛布団が覆いかぶさっていると、寝返りが上手に出来なくなり、ストレスや体の発達への影響も懸念されます。
また、赤ちゃんはまだまだ体調調整が上手に出来ない体質なので、薄くて軽いもので適切な温度を保てるようにしてあげましょう。
布団の特徴についても知っておくと良いでしょう。
例えば、
羽毛掛け布団は、ふんわりと軽く、羽毛が汗や湿気を吸収して外に発散してくれるので蒸れにくいという特徴があります。
ポリエステル掛け布団は、お手入れがしやすく、汗やおもらしなどの汚れがついても洗濯して清潔に保つことができます。
これらの特徴も踏まえたうえで、赤ちゃんに最適な掛布団を選んであげましょう。
枕を必要としなかったり、体質的に肌への刺激が少ない生地の布団が良いなど、赤ちゃんそれぞれに最適な寝具があるかと思うので、赤ちゃんの様子を見ながら選んであげてください。
5.最後に
大人にとっても、どのような寝具を使用するかは快適な睡眠をする上で重要になってきますよね。
赤ちゃんの場合は、より慎重にお布団・枕を選んであげる必要があるということを覚えておきましょう。
たくさんの時間を過ごすことになる寝具が赤ちゃんに気に入ってもらえるように、まずは赤ちゃんの様子を常日頃からよく観察してあげてください。
赤ちゃんの寝る時の癖や、体質を把握してあげる事から始めましょう。
赤ちゃんの快適な睡眠を支えてあげて、健やかな成長を見守ってください。
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