
赤ちゃんを車に乗せてあげるうえで必要になってくるのが「チャイルドシート」です。
チャイルドシートは重大なトラブルとなり得る事象から赤ちゃんを守ってくれる大切なものとなります。
使用するうえでのポイントをおさえ、適切に使用する必要があると言えるでしょう。
今回はチャイルドシートについてご説明させていただきます。
赤ちゃんと外出する際の参考にしてみてください。
目次
1.チャイルドシートとは
チャイルドシートとは、社内においてシートベルトを正しい状態で装着できない子どものために、安全確保を目的とした固定装置のことを言います。
新生児から6未満の子供においては、基本的に着用が義務付けられています。
車が衝突するなどといった交通事故から守ってくれるだけでなく、社内で子どもが暴れたりしないような役割も果たしてくれます。
2.チャイルドシートの必要性
自動車における事故では想像を超える衝撃が加わります。
最悪の場合、死に至ってしまうケースもあるということはみなさんご存知かと思います。
自動車同士の衝突はもちろんですが、急ハンドルや急ブレーキなどの運転操作ミスにおいても重大なトラブルになり得るケースがあります。
シートベルトを適切に設置することができない赤ちゃんを不安定な状態で車に乗せていると、これらの事故が発生した場合に一番衝撃が加わりやすいと言えるでしょう。
赤ちゃんにとっての最低限の安全を確保してくれる装置がチャイルドシートとなります。
赤ちゃんをしっかりと固定して乗せてあげることで、大きな衝撃から身を守ることができます。
ある程度大きくなって社内でも騒ぐようになると、運転の妨げとなることもあります。
自動車事故となり得るリスクを軽減するためにも、赤ちゃんや幼児を車に乗せる際はチャイルドシートは必要不可欠であると言えるでしょう。
3.車内での抱っこは危険?
ママまたはパパが抱っこして抱えてあげた状態で車に乗ることは危険です。
前方からの衝撃を受けた際、たとえしっかり抱えていたとしても赤ちゃんが吹き飛んでしまう可能性があるからです。
車の衝突による衝撃は、窓を突き破って外に投げ出されてしまうほどであるとされています。
急ブレーキなども含め、首など体の軸が安定していない赤ちゃんへ衝撃が加わってしまうことはあまり良いことではありません。
例え近距離の移動であったとしても、しっかりと赤ちゃんをチャイルドシートに固定してあげるようにしてください。
4.チャイルドシートを準備しよう
チャイルドシートは赤ちゃんが生まれる前には準備しておくようにしましょう。
自宅へきて間もない赤ちゃんにおいても、なにかしらのトラブルがあった際は自動車に乗って移動するケースが発生するからです。
チャイルドシートには3つの種類があります。
4-1.新生児期専用のチャイルドシート
赤ちゃんの成長を考慮すると、使用できる期間は1年くらいとされています。
こちらのチャイルドシートの多くは外出用のキャリーとして、また赤ちゃん用のベンチとして使用することができます。
試用期間は短いかもしれませんが、これ一つで室内→車内→外出先と赤ちゃんを安全に移動させてあげることができるという利点があります。
4-2.新生児~幼児期まで使用できるチャイルドシート
使用できる期間は4歳頃までとされています。
日本ではこちらのタイプが一番使用されているようです。
ある程度大きくなるまで使用できるという利点があるのと、後ろ向きに取り付けたり前向きに取り付けたりなど場面に応じた仕様ができるという利点があります。
4-3.新生児~7歳頃まで使用できるチャイルドシート
こちらはチャイルドシートの使用義務とされている6歳頃まで一台で過ごすことができるものとなっています。
数回の買い替えの必要がなく、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
しかし、成長の度合いなどで体格の変化が著しい場合は、赤ちゃんが窮屈に感じてしまう場合もあります。
赤ちゃんの体格などを考慮したうえで適切なチャイルドシートを選択してあげるようにしてください。
新生児期専用のチャイルドシートを選択された場合は、赤ちゃんの成長に応じてチャイルドシートを買い替えてあげるようにしましょう。
5.チャイルドシートを取り付ける際のポイント
チャイルドシートは正しく使用することでその役割を発揮します。
取り付ける上でのポイントをおさえておきましょう。
5-1.取扱説明書をしっかりと読む
まずは選択したチャイルドシートの使用方法を理解する必要があります。
取扱説明書等を熟読し、正しい使用方法を把握しておくようにしましょう。
わからないことがあった場合は、メーカーへ確認してみても良いかと思います。
5-2.取り付ける位置
基本的には助手席の後ろとなる後部座をオススメします。
これは車を止めた際に赤ちゃんが歩道側に来る形となり、乗り降りがスムーズになるという利点があります。
車内の形状などによって、設置できる形は変わってくるかと思いますが、後部座席となるよう努めましょう。
設置を避けるべき箇所は以下となります。
・エアバッグがついている席
・進行方向とは違う向きを向いている席(横や後ろ向き)
・ルームミラーが見えなくなってしまうなどの運転に支障をきたす席
・シートベルトがついていない席
赤ちゃんに危険が及ぶ席、運転に支障をきたしかねない席への設置は避けるようにしてください。
5-3.シートの向き
新生児用のチャイルドシートは進行方向に対して後ろ向きとなるように設置してあげてください。
もし衝突事故を起こしてしまった場合、筋力や骨格が発達しきっていない赤ちゃんに大きな負担がかかりかねません。
後ろ向きにして背中などの広い範囲に負荷を分散させる意図があります。
ある程度大きくなってから使用する幼児期以降のチャイルドシートは前向きに設置してあげるようにしましょう。
赤ちゃんが見えやすい状態とし、様子を伺えるようにしてあげてください。
5-4.背もたれの角度
取り付け角度が45度いないとなることが多くの場合でオススメされているようです。
こちらの角度だと赤ちゃんにかかる負担を軽減したり、衝突時の飛び出しや衝撃を最小限に抑えてくれるようです。
赤ちゃんの呼吸の妨げとなることも特にありません。
5-5.しっかり設置できたかを確認
設置後は正しく設置ができたかの確認を行ってください。
確認のポイントは以下となります。
・前後左右に動かして大きなズレが生じないこと
・衝撃を与えて外れてしまわないこと
・角度調整などの動作がスムーズに行えること
・運転における妨げとなっていないこと
どれか一つでも不都合があった場合は、設置のやり直しをするようにしましょう。
ちょっとした考慮の怠りがもしもの場合の欠点となってしまいます。
実際に赤ちゃんを乗せてあげてみて、様子を伺ってみるのも一つの手かと思います。
チャイルドシートは最適な状態で設置しておくことが重要です。
設置後の状態確認は怠らないようにしましょう。
6.運転には細心の注意を
ママ・パパが気をつけるべきことは「運転」です。
自動車の運転は、ちょっとした気の緩みや操作ミスでも重大なトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
赤ちゃんの場合はその可能性がより高いものだということを認識しておきましょう。
赤ちゃんを乗せているときに限らず、安全運転は常に心がけるようにしてください。
ただし、自動車の事故は自分たちだけが気をつけていれば防ぎきれるというものでもありません。
常に注意のアンテナを張り巡らし、危険をいち早く察知できるようにしましょう。
7.最後に
赤ちゃんと一緒にお出かけする機会はとても多いかと思います。
そのお出かけを有意義なものとするためには、安全をしっかりと確保しておく必要があります。
自動車における事故は意図していないときに起こるものです。
最悪の事態を避けるため、危険となり得るリスクをあらかじめ軽減しておくようにしましょう。
赤ちゃんの安全はママ・パパの危機管理能力にかかっているのだということを覚えておいてください。
適切な方法でチャイルドシートを使用し、赤ちゃんと一緒にたくさんお出かけしてあげてください。
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