
赤ちゃんの口周りを見てみると、肌が荒れていたりしませんか?
それは「よだれかぶれ」です。
赤ちゃんはよだれがたくさん出るため、上手に処理してあげないと肌が荒れる原因になってしまうのです。
肌が荒れていると痛そうだし、かゆそうだし、なんとかしてあげたいですよね。
今回は赤ちゃんの肌荒れの一つである「よだれかぶれ」についてお話させていただきます。
赤ちゃんの肌を守ってあげる方法を覚えておきましょう!
目次
1.「よだれ」とは
よだれとは、口の外に流れ出てしまった唾液のことを言います。
唾液は、唾液腺から口の中に分泌される液で、そのほとんどが水分からできています。
口を閉じていれば、もちろん口外に流れ出ることはありませんが、寝ている最中などの口元の緊張が緩んでるときなどはよくよだれが出てしまうようです。
特に赤ちゃんは唾液を口外に出さないようにすることがまだ苦手なので、よくよだれを出すことでしょう。
「よだれかけ」をつけるなど、赤ちゃんがよだれを出すことはごく自然で当たり前のことであるようです。
2.「よだれかぶれ」の症状とは
赤ちゃんのよだれで関係してくるのは、そのよだれが原因となって肌荒れを起こしてしまう可能性のある「よだれかぶれ」です。
症状としては、よだれが原因となって肌が赤くただれたり荒れてしまうことがあります。
接触性皮膚炎の一種であるとされています。
赤ちゃんは大人よりも皮膚が薄いので、刺激にとても弱いのです。
よだれが肌に付着したまま放置しておくと、その刺激で肌荒れにつながってしまいます。
口周り・あご・首元など、よだれによって濡れやすい個所はよだれかぶれになりやすいと言えるでしょう。
よだれかぶれが気になり、赤ちゃんが患部を触ったり引っかいたりしてしまっても、肌トラブルを悪化させてしまうこととなるので注意が必要と言えます。
3.なぜよだれかぶれになってしまうの?
赤ちゃんは生後3ヶ月頃からよだれが多く出始めると言われています。
よだれかぶれになってしまう要因は以下のことが考えられます。
3-1.唾液量が多い
赤ちゃんは唾液量が多いとされています。
乳歯が生え始めたり、指しゃぶりをする時期になるとよりよだれが出やすくなるそうです。
よだれが多いと、処理しきれずに口外に流れ出てしまうこともあるということです。
3-2.口を閉じたり、唾液を飲み込むことが苦手
赤ちゃんはまだ口元の機能が未発達であるため、唾液が出ないように口を閉じたり飲み込んだりすることが苦手です。
唾液量に見合う働きが出来ていないことで、よだれが出てしまっているのかもしれません。
乳歯が生えそろっていないことも唾液が口の外へ出てしまう要因かもしれません。
3-3.肌が刺激に弱い
赤ちゃんの皮膚は薄く、ちょっとした刺激でも敏感に反応を起こすことがあります。
大人がよだれを出してしてもなかなかかぶれないのは、肌が強くなっているからです。
たとえよだれでも赤ちゃんにとっては刺激となってしまうということを覚えておきましょう。
3-4.よだれの処理が不適切
よだれかぶれは、肌に付着したよだれを長時間そのままにしてしまうことで起こり得る症状です。
よだれの処理をしっかりと行わないとかぶれてしまうかねません。
赤ちゃんは常日頃よだれが出てしまっているので、こまめに処理してあげる必要があります。
赤ちゃんの肌はまだまだ未発達で弱さがあるため、よだれだとしても刺激を受けてしまうと荒れてしまうのです。
よだれが出てしまうのは仕方ないので、よだれを適切に処理してあげることが重要となります。
4.よだれが出る時って?
赤ちゃんのよだれは様々なシーンで出てきます。
いくつかの例を以下に挙げます。
4-1.授乳のとき
赤ちゃんの授乳中にミルクを口元からこぼしてしまうこともあります。
その際、よだれも一緒に出てきてしまうことがあるようです。
4-2.指を舐めているとき
赤ちゃんはよく自分の指を舐めたりするかと思いますが、口内を動かしていると唾液の分泌量も増えます。
口を閉じていることも苦手なため、よだれが出てしまうこともあるようです。
4-3.寝ているとき
大人でも寝ていると口元が緩んでよだれが出てしまうことがありますよね。
赤ちゃんも同様で、寝ているときは無意識的によだれが出てしまっていることがあるようです。
4-4.泣いているとき
泣いていると涙や鼻水など、あらゆる液が出てきます。
大きな声をあげることもあるかと思うので、よりよだれが出やすくなってしまっているとされています。
普段の生活の中で、赤ちゃんがよだれを出すタイミングはたくさんあるのです。
それだけ、よだれかぶれになってしまう可能性もあるということを覚えておきましょう。
5.よだれかぶれを防ぐには
よだれかぶれを防ぐ方法をいくつかご紹介させていただきます。
赤ちゃんのよだれの様子を伺いながら実施してみてください。
5-1.口周りのよだれをこまめに拭いてあげる
長時間よだれが口の周りに付着していると、刺激を受けてかぶれてしまいがちです。
ガーゼなどを使用して、こまめに拭いてあげましょう。
このときには、強くこすったりしないように注意してください。
こすって刺激を与えると、余計にかぶれてしまう可能性があります。
優しくポンポンと拭き取るようにしてください。
口周りだけではなく、顔、首にも目を向けてあげましょう。
よだれがついていた場合は口周り同様に対処してあげてください。
水に浸したタオル等で拭いてあげるのも一つの手です。
5-2.洗顔は「泡」で洗ってあげる
お風呂に入れてあげる時、汚れをしっかり落とそうとしてゴシゴシ洗ってはいけません。
石鹸をしっかり泡立てて、その泡を使って優しく洗ってあげましょう。
事前に泡立てておくなどの工夫をしておくと、スムーズに洗ってあげる事が出来るかと思います。
洗い終わった後は、その泡をしっかり流してあげる事もお忘れなく。
泡が肌に残ったままの状態だと、より肌がかぶれてしまう原因にもなりかねません。
隅々までチャックしてあげてください。
5-3.保湿してあげる
肌から水分がなくなっているとかぶれを悪化させる可能性があります。
こまめに保湿をしてあげるようにしましょう。
保湿剤を使用する際は、赤ちゃん用の刺激が少ないものを選んであげてください。
ただし、赤ちゃんそれぞれに合う保湿剤、合わない保湿剤があるかと思うので、注意も必要です。
肌を清潔に保ってあげる事が重要です。
赤ちゃんは自分自身でよだれを拭いたりすることができませんので、とにかく、こまめによだれの状態をチェックしてあげましょう。
よだれを早い段階で処理してあげることで、よだれかぶれは防止することができると考えます。
赤ちゃんの様子をよく観察しながら、よだれを処理してあげるようにしましょう。
6.よだれかぶれができてしまったら
よだれによって肌がかぶれてしまったら、以下の方法で対処してあげてください。
6-1.保湿剤を塗ってあげる
保湿剤は皮膚を保護してくれる役割を持っています。
よだれでかぶれてしまった個所にワセリンなどの保湿剤を塗りましょう。
使用するワセリンは薬剤師さんに相談すると適切な薬を選んでくれるでしょう。
赤ちゃんが手で触ってしまうと薬が取れてしまうかと思いますが、そのたびに塗りなおしてあげてください。
かぶれの進行を抑えながら、その後の経過を観察しましょう。
6-2.かぶれた個所に触らないようにする
かぶれてしまうことは仕方ないことなので、その後症状が悪化しないように努めることも重要です。
どうしても、赤くなって痛痒そうな肌を見ていると気になってしまうものですが、それ以上の刺激を与えてはいけません。
かぶれてしまった個所は、よだれの処理や洗顔のとき以外はあまり触らないことをオススメします。
それは赤ちゃん自身も同様です。
赤ちゃんも無意識のうちに顔を触ったりしてしまうので、その際は手をそっと顔から離してあげるなどしてあげましょう。
強引にやってしまうと、赤ちゃんも機嫌を損ねてしまうかと思うので、優しくそっと促してあげてください。
6-3.病院に行ってお医者さんに相談してみましょう
あまりにもよだれかぶれがひどいと感じるときは、一度お医者さんに行って相談してみるのも良いでしょう。
より良い対処方法や薬を提供してもらえることもあります。
また、場合によってはアレルギーが関係したかぶれの可能性もあります。
あまり放置しすぎてしまうとなかなか治らない症状にもなりかねないので、赤ちゃんの様子を見ながらご判断いただければと思います。
赤ちゃんにとっても、肌のトラブルは不快なものかと思います。
早く治してあげるためにも、ママ・パパが積極的に対処してあげましょう。
7.よだれかぶれはいつまで注意が必要?
赤ちゃんは1~2歳くらいになると、口を閉じて余分な唾液を飲み込むことができるようになります。
もちろん、その時期でも多少はよだれが出てしまうものですが、皮膚も強くなっていくので、よだれかぶれは出来にくくなるでしょう。
成長するにつれて改善されていくので、心配せずに見守ってあげてください。
ただし、よだれの量であったり、よだれが収まってくる時期は赤ちゃんそれぞれに個人差があります。
常日頃から赤ちゃんのよだれや肌の様子を見てあげてください。
8.最後に
よだれかぶれについてのポイントをおさらいします。
<赤ちゃんのよだれが出てしまうタイミング>
・授乳のとき
・指をしゃぶっているとき
・眠っているとき
・泣いているとき など
<対策方法>
・よだれをこまめに処理する
・泡を使って洗顔してあげる
・保湿してあげる
<対処方法>
・保湿剤を塗る
・患部に触れないようにする
・お医者さんに診てもらう
赤ちゃんは自分一人ではできないことがたくさんあります。
言葉を話してコミュニケーションをとることもできない時期なので、ママ・パパがしっかりサポートしてあげなければいけません。
赤ちゃんが肌のトラブルで不快な思いをしないためには、ママ・パパのお手伝いが必要不可欠だということを覚えておきましょう。
赤ちゃんの肌って本当にきれいでスベスベしてますよね。
その肌を守ってあげられるよう、よだれなどのケアをこまめにしてあげましょうね。
関連記事として、
・赤ちゃんに「げっぷ」が必要な理由とは?上手なげっぷを促す3つの手順を紹介!
・赤ちゃんのいびきで注意しておくべきこととは?赤ちゃんのいびきの原因を知っておこう!
・赤ちゃんの歯を守ろう!5つの方法で乳歯の虫歯対策!
・赤ちゃんのニキビ対策!おさえておきたい3つのポイント!
・赤ちゃんを乾燥肌から守ってあげよう!実践したい4つの対策方法について!
こちらも併せてご覧ください。