
赤ちゃんと聞くと「おしゃぶり」をくわえているイメージはありませんか?
赤ちゃんといえばおしゃぶりですよね。
おしゃぶりは育児を行っていく上での日常的なアイテムのひとつであり、上手に使用すればとても効果的な面があります。
その一方で、使用の仕方を誤ると、赤ちゃんの今後の成長において悪影響となってしまう可能性も潜んでいるのです。
おしゃぶりの良い面、悪い面をしっかりと把握しておく必要があると言えるでしょう。
今回は赤ちゃんの「おしゃぶり」についてご説明させていただきます。
おしゃぶりの役割を理解し、有効的な活用方法を覚えておきましょう。
目次
1.赤ちゃんにとっておしゃぶりとは?
赤ちゃんが指やおもちゃをしゃぶったり吸ったりする行為は、自分を慰める行為ためだとも言われています。
また、不安を感じていたり、空腹・眠気など感じている際のサインでもあります。
赤ちゃんはなにかをしゃぶることでそれらの感情、欲求を満たそうとしているのです。
その際、指をしゃぶることが多いかと思います。
あまりに長い期間指をしゃぶる行為が続くと将来的な歯並びなどに影響を及ぼしかねません。
おしゃぶりは、その指の代用として考えてよいでしょう。
歯並びをきれいに整えるほか、吸飲中の舌突きを防ぐ効果もあります。
指を吸うという行為をしなくなることや、おしゃぶりをコントロールしやすくなるのも利点です。
2.おしゃぶりを始める時期
先ほども述べたように、赤ちゃんが何かをしゃぶることにはなにかしらの欲求を訴えるサインが含まれています。
そのため、まだ生後間もない赤ちゃんにはおしゃぶりは必要ありません。
赤ちゃんが指やおもちゃをなめたりしゃぶり出す時期である生後2~4ヶ月頃が一番おしゃぶりを必要とする時期であると言えるでしょう。
もちろん、おしゃぶりがなくても大丈夫な赤ちゃんもいれば、なかなかおしゃぶりを卒業できない赤ちゃんもいます。
あくまで目安として考えておきましょう。
3.おしゃぶりのメリット
おしゃぶりで得られるメリットを以下に挙げます。
3-1.赤ちゃんを落ち着かせることができる
指をしゃぶるのと同様で、おしゃぶりをしゃぶることで赤ちゃんが落ち着くことができます。
泣いてぐずっているとき、なかなか寝付けないときなどはおしゃぶりを使うことが効果的です。
赤ちゃんにとってのお気に入りのおしゃぶりがあると、それだけで安心感に繋がってきます。
3-2.歯並びを整えることができる
指をしゃぶっていると、これから生えてくる乳歯・永久歯の生え方に影響を及ぼしてくる可能性もあります。
歯列矯正効果のあるおしゃぶりを使用すれば歯並びを整える事も可能だと言われています。
ただし、永久歯が生えた後までおしゃぶりをつけていると出っ歯や噛みあわせの不適合などを招いてしまう可能性もあるので注意が必要でもあります。
3-3.指をしゃぶるよりも衛生的
赤ちゃんは好奇心からいろんなものを手で触れようとします。
はいはいをすることなども考えると、赤ちゃんは手や指に雑菌が付きやすくなっているのです。
場合によっては、こまめに洗ったおしゃぶりの方が衛生的であると言えるでしょう。
3-4.乳幼児突然死症候群の予防になる
乳幼児突然死症候群が発症する明確な原因は解明されていません。
しかし、おしゃぶりをしている赤ちゃんはおしゃぶりをしていない赤ちゃんよりも死亡率が約30%低いという研究結果が出ているそうです。
一つの予防方法として捉えれれる数値と言えるのではないでしょうか?
3-5.ママ・パパのストレス軽減
赤ちゃんを落ち着かせることができことによって、ママ・パパにとってもストレスを軽減できる効果があるといえます。
出先で赤ちゃんがなかなか泣き止まないとき、夜中に赤ちゃんがなかなか寝付いてくれないときなど、ママ・パパも身体的・精神的な疲れとなる場合もあります。
おしゃぶりで赤ちゃんの様子が安定しているだけでも、育児が少し楽になるかもしれません。
赤ちゃんが指やおもちゃなど、なにかをしゃぶるという行為は自然的な行為です。
そのしゃぶるという行為をサポートしてあげられるアイテムであると言えるので、上手に活用することができればとても有効的なのです。
4.おしゃぶりのデメリット
おしゃぶりにはデメリットもあるということを覚えておきましょう。
4-1.依存してしまう可能性がある
おしゃぶりは赤ちゃんを落ち着かせたりするのに有効的な面があるので、使用する機会も多くなってくるかと思いますが、あまり使用しすぎると赤ちゃんがおしゃぶりに依存してしまう可能性があります。
おしゃぶりがないと泣き止まない、寝付けないなど、逆に赤ちゃんの機嫌や精神状態を不安定にさせてしまうかもしれないのです。
おしゃぶりを卒業させるのに苦労してしまうかもしれないので、使用する際は適度にバランスを取りながらとることをオススメします。
4-2.長期にわたると歯並びに影響する
乳歯が生えてくる時期は指をしゃぶるよりもおしゃぶりの方が歯並びを良くする効果が見受けられるのですが、永久歯が生えてきてもなおおしゃぶりをしていると、今度は出っ歯や噛みあわせの不都合となってしまう可能性が出てきてしまいます。
他にも発生や言語障害といったリスクも含まれているため、おしゃぶりの時期を見極めて、長期にわたらないようにする必要があることを覚えておきましょう。
4-3.スキンシップの機会が減ってしまう
赤ちゃんのぐずりなどをすぐにおしゃぶりで解決してしまおうとすると、本来の親子のスキンシップの機会が減ってしまっているとも考えられます。
あくまでおしゃぶりは最終的な方法として考えても良いかもしれません。
まずは赤ちゃんとスキンシップを取りながら解決に向かっていく努力をしてみましょう。
おしゃぶりはとても便利なアイテムでもありますが、使用の仕方や頻度は工夫が必要なようです。
バランスを見ながら使用するようにし、おしゃぶりのメリットを生かせるようにしましょう。
5.おしゃぶりを卒業する時期
おしゃぶりは2歳半頃までに卒業できるのが理想的とされています。
2歳くらいまでの間で様子を見ながら、おしゃぶりを使用する機械をコントロールして減らしていけるようにしていきましょう。
2歳頃になると赤ちゃんもある程度の言葉などを理解できるようになっているので、コミュニケーションを取りながら上手に促してあげましょう。
おもちゃなどを使い、赤ちゃんが他のことに興味が持てるようにしてあげると良いかもしれません。
この時期での卒業を逃してしまうと、その後の成長にも悪影響となりかねないので注意が必要です。
6.最後に
赤ちゃんがおしゃぶりをしゃぶっている姿はとてもかわいらしいですよね。
おしゃぶりは赤ちゃんにとっても、ママ・パパが育児をしていく上でも有効的なアイテムです。
おしゃぶりのメリット・デメリットを理解したうえで、赤ちゃんとコミュニケーション、スキンシップを取りながら上手に使用していきましょう。
ただし、必ずおしゃぶりを使わなければいけないということではありません。
赤ちゃんそれぞれに必要・不必要があるかと思うので、それは赤ちゃんの様子を見ながら判断するようにしましょう。
赤ちゃんのおしゃぶりと上手に向き合い、今後の健やかな成長を見守ってあげてください。
関連記事として、
・赤ちゃんが指しゃぶりをする理由とは?新生児の指しゃぶりを理解しよう!
・赤ちゃんも花粉症になる?予防するための3つの対策方法!
・赤ちゃんの爪を切ってあげよう!上手に爪切りするための3つのコツについて!
・赤ちゃんのでべそって大丈夫?でべそになる原因と対処方法について!
・必ず知っておこう!赤ちゃんに襲い掛かる突然死に要注意!
こちらも併せてご覧ください。