
赤ちゃんを思い浮かべると「よく泣く」といったイメージをもつ方も多いのではないでしょうか?
赤ちゃんは自分の気持ちを「泣く」といった表現方法であらわします。
一度泣き出したらなかなか泣き止まない、なんてこともあるかと思いますが、それにも赤ちゃんなりに伝えたいことがあるからだと捉える事ができます。
ママ・パパはその赤ちゃんが送るサインを察知してあげる必要があると言えるでしょう。
今回は、赤ちゃんが泣き止まないときに考えられる理由と対処方法についてご説明させていただきます。
育児を行っていく上での参考にしてみてください。
1.「泣く」行為とは?
泣くこととは、目から涙が出る現象のことを言います。
生理現象の一つとされ、涙にはいくつかの種類があります。
1-1.情動性分泌
喜怒哀楽などの感情が伴うことによって出てくる涙のことを言います。
涙の排出が間に合わなくて目の外に流れ出てくることが多いとされています。
「悲しみ」の感情によって涙が流れ出てくることを一般的には「泣く」と言うようです。
1-2.基礎分泌
常に眼球面に流れていて、瞬きをするたびに分泌される涙のことを言います。
結膜や角膜が渇くことを防ぎ、栄養を供給することで、細菌への感染を防いでくれる役割も果たしています。
1-3.反射性分泌
ゴミなどの異物が目を刺激することで出てくる涙のことを言います。
細菌への感染や、目が傷ついてしまうことから守ってくれます。
泣くことには「涙」が関係しているようです。
ただ、一般的にいう「泣く」は声を出しながら涙を流すことだと捉えると適切かと思います。
2.赤ちゃんが泣く理由
赤ちゃんはとにかくたくさん泣きます。
ただし、泣く理由はいろいろあるようです。
2-1.お腹が空いているとき
赤ちゃんは母乳またはミルクをたくさん飲みます。
数時間おきに定期的に授乳をするかと思いますが、一回の飲む量が少なかったりすると、赤ちゃんの空腹は満たされていない状態となります。
成長の過程の中で、赤ちゃんがほしがるミルクの量にも変化が表れてくるかと思います。
赤ちゃんがお腹が空いている状態であることをあらわすために、泣いて表現することもあるようです。
2-2.眠いとき
赤ちゃんの頃は睡眠のリズムがまだ整っていないため、朝に起きて夜に寝るなどといったサイクルが確立されていません。
実際は眠いのになかなか寝付けない、寝る前に受けてきたたくさんの刺激によって興奮状態であるといった場合に、赤ちゃんが泣いてしまうことがあるようです。
2-3.暑いとき・寒いとき
赤ちゃんはまだ上手に体温調整することが難しいです。
赤ちゃんはもともと体温も高めのため、暑い・寒いといった気温の変化を敏感に感じ取り、泣いてしまうこともあるようです。
2-4.音や光が強いとき
赤ちゃんの感覚を刺激する大きな「音」やまぶしい「光」などを受けて、泣いてしまうこともあるようです。
2-3.体調不良のとき
風邪などの感染症を発症していたり、赤ちゃんの体に痛み・痒みなどが伴っている場合は、違和感から泣き出してしまうことがあるようです。
2-4.不安を感じているとき
赤ちゃんが不安や寂しさを感じているときなど、精神的に不安定な状態である時に泣き出してしまうこともあるようです。
「人見知り」が始まり出した赤ちゃんには多く見受けられるかと思います。
2-5.オムツが汚れているとき
ウンチがまだ処理されていない状態のオムツは、赤ちゃんにとっては不快なものです。
代謝のいい赤ちゃんの場合は、汗をかくことにより蒸れてしまうこともあります。
お知りに感じる違和感が原因で泣き出してしまうこともあるようです。
赤ちゃんが泣いているのにはなんらかの理由があります。
そのときの状況や赤ちゃんの様子から、泣いている理由を察してあげる必要があります。
3.泣き止まない赤ちゃんの対処方法
上記の理由を踏まえて、赤ちゃんが泣き止めるように促してあげましょう。
3-1.成長に合わせて授乳の量を調整する
赤ちゃんの成長に合わせて、母乳やミルクの量を調整してあげるようにしましょう。
赤ちゃんが一回に飲めるほど良い授乳となることがベストです。
赤ちゃんがどのくらいでお腹が空くかを把握しておくことも意識してみましょう。
3-2.赤ちゃんが寝やすい環境を整える
ベッドや枕に気を遣うなどし、赤ちゃんが寝付きやすい状態を整えてあげましょう。
精神的に落ち着かせるため、抱っこして眠気を誘ってあげるのも一つの手です。
3-3.適切な体温となるよう調節する
気温に適した服を着させてあげたり、室内の温度を空調などで調節してあげるようにしてください。
汗をかいてしたり、手足が冷えていたりした場合は、体温調整が上手に出来ていないサインでもあるので注意してみてください。
3-4.体調管理に気を遣う
清潔な環境を整え、風邪などの感染症にかからないようにしてあげましょう。
免疫力を高めてあげる事が根本的改善へと繋がります。
3-5.安心感を与える
ママ・パパがあやしてあげたり、赤ちゃんが大好きなおもちゃで遊んであげたりするなどして、落ち着かせてあげるようにしましょう。
赤ちゃんの精神的負担を軽減してあげてください。
3-6.こまめにオムツ交換してあげる
赤ちゃんのウンチの様子を定期的に伺い、早めに処理してあげられるようにしましょう。
処理するときはお尻を優しく丁寧にふいてあげることを心掛けてください。
赤ちゃんそれぞれに泣いている理由や、泣き止む方法はあります。
赤ちゃんの様子から、適切な対処方法を模索してみましょう。
なかなか泣き止まないからと赤ちゃんに強く当たってしまうようなことはしないでくださいね。
4.泣き止まない赤ちゃんとの向き合い方
赤ちゃんがなかなか泣き止んでくれないことで、ママ・パパがイライラしてしまうことがないとは言い切れません。
しかし、赤ちゃんにとって「泣く」ことは自分の意思を伝える重要なコミュニケーション能力の一つです。
赤ちゃんが健やかに成長していく上でなくてはならない事象であると言えるでしょう。
ママ・パパはそのことを理解してあげたうえで、泣いている赤ちゃんと向き合っていく必要があります。
精神的に負担となる場面に出くわしたとしても、一呼吸おいて意識的にリラックスできるようにすると良いでしょう。
その雰囲気は赤ちゃんの安心感にも繋がります。
赤ちゃんが泣いている理由を考えながら、様子を伺ってあげるようにしてください。
また、育児はママまたはパパ一人で行うことはありません。
協力し合いながら、赤ちゃんを支えてあげるようにしてください。
5.理由がなくても赤ちゃんは泣くことがある
ときとして、赤ちゃんは理由もなく泣き出すこともあります。
これもまた、赤ちゃんならではの生理現象であると言えるでしょう。
とにかく、赤ちゃんは泣くことが当たり前なのです。
赤ちゃんが泣くことに対して敏感になってしまうと、ママ・パパも大変かと思います。
成長するにつれ、赤ちゃんもだんだんと泣かないようになっていきます。
赤ちゃんが泣くというのは自然的な現象で、育児を行っていく上では当たり前のことなのだと捉えておくようにしましょう。
6.最後に
なかなか赤ちゃんが泣き止まないことで苦労されている方も中にはいらっしゃるかと思います。
しかし、赤ちゃんにとって「泣く」ことはとても重要な行為でもあるのです。
赤ちゃんが泣くことで伝えようとしている感情や気持ちをママ・パパは察知してあげられるようにしましょう。
日頃から赤ちゃんの様子を観察してあげてください。
ママ・パパがいち早く自分の想いを感じ取ってくれることで、赤ちゃんも安心感を得られるのではないでしょうか。
泣いている赤ちゃんと上手に向き合いながら、今後の健やかな成長を見守ってあげてください。
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