
タバコ特徴の一つに「臭い」を挙げることができます。
タバコの煙は独特な臭いがしますよね。
それは喫煙者の「口臭」のみならず、煙そのものの臭いを指すこともできます。
喫煙している人は気付いていないかもしれませんが、実はその臭いを周囲の人が気にしている・不快に思っている場合もあるのではないかと考えます。
喫煙のマナーとして、タバコの臭いに気を遣うことも重要なのではないでしょうか?
今回はタバコにおける臭いについて考えてみましょう。
タバコの臭いによるトラブルを避けられるようにしてください。
目次
1.タバコの臭いの分類
タバコにおける臭いは大きく2つに分類することができると考えます。
1-1.煙の臭い
タバコの先端からは「煙」が出ます。
タバコの先端から煙を「副流煙」と呼びますが、この副流煙にはアンモニアなどの有害物質が含まれています。
これらの有害物質による臭いがタバコ特有の臭いであると言えます。
また、タバコを消した後の残留物から有害な物質を吸収してしまうことを「三次喫煙」と呼びます。
三次喫煙はタバコの吸い殻だけでなく、カーテンやカーペット等に付着している有毒物質を吸い込むことで発生します。
つまり、部屋の中や家具、衣類などからタバコの臭いがした場合は、その空間に有害物質が存在していると考えられます。
1-2.口臭
喫煙者の健康状態にも影響してくるのが「口臭」です。
タバコは口内環境へ悪影響を与えてしまう可能性が高いとせれており、口臭にトラブルを招いてしまうことがあります。
タバコによる口臭の悪化には以下の原因が考えられます。
1-2-1.ニコチン
タバコにはニコチンと呼ばれる中枢神経系に作用する物質が含まれています。
喫煙することで、ニコチンによる作用で血圧上昇や毛細血管の収縮などが引き起こされるとされています。
結果、口内においても血液の循環機能が低下し、唾液が適切に分泌されなくなってしまうのです。
唾液の分泌が減ってしまうと口内の酸素濃度が低下し、活発化した嫌気性菌が歯垢などを分解するため、揮発性硫黄化合物が発生し悪臭が起こってしまうようです。
1-2-2.タール
タバコにはタールと呼ばれる物質も含まれています。
タール自体に独特の臭いがあります。
成分中にはアミン類やベンツピレンなどの多くの物質を含んでおり、喫煙後にタバコのフィルターが茶色く変色するのはこれらが影響しているとされています。
タールは舌や歯、歯垢、歯石などにも付着するとされており、口内にもタールの臭いが残ることが考えられます。
これが口臭の原因になると言えるでしょう。
1-2-3.一酸化炭素
一酸化炭素は血液中で酸素を運ぶ働きのあるヘモグロビンと結びつくため、体内の酸素濃度を下げてしまいます。
それにより、口内の酸素濃度も低下してしまうため、乾燥状態のドライマウスとなってしまうことが口臭を引き起こす原因にもなっています。
タバコの煙は自分のみならず、間接的に周囲の人も吸うことになります。
臭いにおいても、意図していない場合でも嗅いでしまったり、敏感に感じ取ってしまうことがあるのかと思います。
喫煙するうえでは、十分に注意しておくべき事項の一つであると言えるでしょう。
2.喫煙者はタバコの臭いに鈍感?
喫煙者の方は、タバコの臭いに対して不快感を覚えたりすることはあるでしょうか?
自分自身がタバコを吸っていても、喫煙所で過ごしていても、さほど臭いに対する意識はないのではないかと思います。
衣類に染みついた臭いにもなかなか気づかなかったりするのではないでしょうか。
きっと、タバコの臭いに慣れ親しみすぎて、嗅覚が鈍感になっているのではないかと考えます。
タバコに慣れ親しんでいない非喫煙者の方は、タバコの臭いを敏感に感じ取ることができるかと思います。
また、喫煙習慣から脱した「元」喫煙者の方も、敏感にタバコの臭いを感じ取ると言った話を聞いたこともあります。
日頃から、どれだけタバコの煙に触れてきているかで、臭いに対する感覚が変わってくるのではないでしょうか?
非喫煙者の方は、タバコの臭いが気になる際は、喫煙者の方にその旨をしっかりと伝えて挙げるべきであると言えるでしょう。
3.タバコの臭いの消臭方法
タバコの臭いのケアは大切です。
では、どのような方法で消臭できるのでしょうか?
例として以下に挙げさせていただきます。
3-1.煙自体の臭いの消臭方法
副流煙が原因となる臭いにおける消臭方法についてです。
3-1-1.空気の入れ替え
室内において、タバコの臭いが気になった際は、まずはこもってしまった空気を入れ替えてみると良いでしょう。
窓を開け、風通しを良くすることで臭いにおいても入れ替えが可能かと考えます。
3-1-2.消臭剤を使用する
市販で発売されている消臭剤を使用してみると良いでしょう。
業務用のものから家庭用のものまで様々ありますが、用途に合わせて選ぶようにしてみてください。
しかし、室内におけるタバコの臭いは潜在的に滞在するため、一回の消臭ですべてが解決するというわけではないようです。
定期的に、長期スパンで対処するように心掛けましょう。
3-1-3.衣類を洗う
衣類についてしまった臭いについては、消臭剤などを使用するほかに、洗濯してしまうという手段があります。
タイミングや衣類の状態から、洗濯が可能であるならば、洗い流してみても良いかもしれません。
干す際は、部屋の臭いを良好な状態にしておくようにしましょう。
タバコの煙の臭いは付着したらなかなか取れない性質があります。
定期的に臭いのチェックをしておくようにしましょう。
3-2.口臭を抑える方法
口臭をケアする方法についてです。
3-2-1.歯を磨く
タバコに含まれる物質は、口内に付着し滞在する性質を持っています。
歯ブラシを使い、歯や舌などについて物質を洗い流すようにしてみましょう。
こまめに歯磨きを実施することで、口内を健康な状態に保つこともできますし、虫歯の予防にもなります。
3-2-2.口臭ケア商品を活用する
市販で発売されている口臭をケアする商品を活用してみると良いでしょう。
タバコによる口臭のみならず、あらゆる場面でエチケットとして使用されている方がいます。
即効性のある方法なので、状況に応じた使用を心掛けてみましょう。
3-2-3.歯医者で治療を受ける
歯医者に診てもらい、口内環境の改善に取り組んでみるのも一つの手でしょう。
歯の表面に付着したタバコの有害物質を取り除いてもらったり、今後口臭を改善していくためのアドバイスをいただけるかと思います。
口臭は日頃の丁寧なケアで未然に防ぐこともできます。
タバコを吸う方は口臭がきつくなるリスクが高いということを念頭におき、常に気にかけておくようにしましょう。
状況に応じた、適切な消臭方法を実施するようにしましょう。
また、未然に防げるような取り組みが行えると良いかもしれません。
4.タバコを吸う上で気をつけるべきこととは
「臭い」の観点から、タバコを吸う上で注意すべきことを挙げていきます。
4-1.衣類に付く臭い
臭いは衣類にも付着するため、タバコを吸った後はその臭いを纏ったままとなっています。
なかなか即効的にその臭いがとれるわけではないので、周囲の方もその臭いを感じながら過ごすこととなります。
中には不快に感じる方もいるかもしれないということを念頭に置いておく必要があるでしょう。
場合によっては、服に染みついた臭いの消臭を実施してみるようにしましょう。
自分は気にしていなくて大丈夫であっても、周りの人にとってはどうなのかを考えるようにしましょう。
4-2.喫煙する場所
喫煙するうえで注意すべきことの一つが「場所」です。
どのような場所で喫煙すると臭いの問題が発生するのかを考えてみました。
4-2-1.部屋の中
室内での喫煙は、その部屋にタバコの臭いを染みつかせる可能性があります。
賃貸にお住まいの方は、退出時にタバコによる壁の変色や染みついた臭いについて指摘されることもあるかもしれないので注意してみてください。
4-2-2.ベランダ
よく換気扇の下やベランダで喫煙されている方もいらっしゃるかと思います。
集合住宅にお住まいの方には特に言えることですが、ベランダで吸った際の煙は周囲の部屋にも行き届いています。
窓を開けていたらタバコの臭いがしてきた、なんて話も良く聞くので注意が必要と言えるでしょう。
ご近所との適切な関係性を維持していくためにも、ベランダでの喫煙は控えた方が良いと考えます。
4-2-3.狭い喫煙所
タバコを吸う空間が狭ければ、それだけ密集した状態でタバコの煙を浴びることになります。
より衣類や肌にタバコの臭いが染みつきやすい状態になると考えられます。
タバコの煙の逃げ道も確保できるように心掛けてみてください。
適切に喫煙できるスペースは用意されているかと思うので、タバコを吸う際は場所にも気を遣うようにしてみましょう。
4-3.口臭対策
口臭は他者とのコミュニケーション時にも重要視されます。
自分ではなかなか気づきにくい部分もあるかも知れませんが、日頃から口内環境を健康な状態に保っておくことを心掛けておけば、未然に防ぐこともできます。
タバコを吸った後は、口臭に気を遣い、必要であればケアをするようにしましょう。
周りの方は、喫煙者の口臭が気になった場合は本人のためにしっかりと伝えてあげるべきだと思います。
これらのように、タバコを吸う際は注意しておくべきことがたくさんあります。
臭いは場合によっては不快感を与えかねないので、しっかりと配慮しておくようにしましょう。
5.臭いに気を遣うこともマナー
近年は禁煙の促しが強くなり、喫煙者はタバコが吸いにくい状況・環境となってきているかと思います。
そんな喫煙者が心置きなく喫煙するためには、タバコを吸わない人たちへの配慮を忘れないようにすることが重要だと考えます。
適切な喫煙を実施することで、喫煙者と非喫煙者の関係性が良好になっていくのではないでしょうか。
喫煙するうえでのマナーはしっかりと守るように心掛けてみましょう。
それは「臭い」に関しても言えることです。
臭いのケアも怠らないようにしてください。
6.「禁煙」に挑戦してみるのも一つの手
タバコによる口臭トラブルは、喫煙する限りなかなか解決できるものではありません。
周囲の方に煙たがられる現状もあるかもしれません。
この際、禁煙に挑戦してみるの一つの手ではないでしょうか?
これらのトラブルはタバコを吸わなければ発生しえません。
根本的な解決方法と言えるのではないでしょうか?
禁煙に挑戦する理由は人それぞれにあるかと思いますが、「タバコの臭い」についても十分な理由となり得るのではないかと思います。
7.最後に
臭いにおけるトラブルは、場合によっては人間関係に亀裂を入れかねないと思います。
それだけデリケートな問題であり、誰もが抱える悩みとなり得る可能性があるのではないでしょうか。
タバコによる臭いのトラブルは、未然の対策や適切な対処方法で防ぐことができると考えます。
実は周囲の方は気にしているかもしれません。
喫煙者の方は、非喫煙者への配慮を忘れないようにし、適切な喫煙方法を実施するよう心掛けましょう。
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