
タバコは魅力的な大人の嗜好品です。
習慣の一つとなり、喫煙することが当たり前となっている方も多いのではないでしょうか?
しかし、健康や環境に対する影響から昨今の風潮としては禁煙の働きかけが強く進み始めています。
喫煙者が煙たがられやすい現状において、どのようにタバコを吸うことが適切であると言えるのでしょうか。
まずはタバコについてしっかりと理解を深めておく必要があると言えるでしょう。
今回は適切なタバコの吸い方について考えてみましょう。
タバコを吸う上での心構えや注意点をしっかりと抑えておくようにしてください。
タバコ初心者の方は必見です。
目次
1.タバコとは?
タバコとは、タバコ属とされるニコチンを含んだ植物の葉を加工して作られた嗜好品のことをさします。
1-1.タバコのルーツ
タバコは1543年にポルトガル人によって日本へ伝来されたとされています。
年を重ねるごとに各地でタバコが栽培されるようになっていきました。
「喫煙」の習慣も徐々に浸透していき、江戸時代には「きせる」を使った嗜好方法が流行したようです。
火を扱うタバコは火災の原因となるケースも多く、その頃から喫煙を禁止する働きも見られていたようです。
明治以降は、よりタバコの栽培および販売が本格化し、たばこ税も定められるようになりました。
喫煙者が増える中で、青少年の喫煙も広がりを見せ、問題視されていたようです。
明治33年には「未成年者喫煙禁止法」が施行されています。
1-2.タバコの形態
タバコにはあらゆる形態が存在します。
1-2-1.紙巻きタバコ・シガレット
白いフィルターのついた最もメジャーな形態となります。
1-2-2.手巻きタバコ
紙巻きタバコの中身だけが袋に詰まっており、自分で紙を巻いて使用します。
1-2-3.葉巻・シガー
乾燥および加工した葉タバコを巻いた形態となります。
1-2-4.水タバコ
タバコから出る煙を水にくぐらせて使用します。
1-2-5.電子タバコ
電熱線を発熱させることで液体を霧状にして使用します。
これら以外にも
・噛みタバコ
・嗅ぎタバコ
・パイプ/キセル
などの形態も存在します。
用途によって使用されるタバコの形態は様々のようです。
1-3.タバコがもたらす効果
タバコには「ニコチン」が含まれています。
ニコチンは中枢神経への薬理作用がある物質とされており、この作用は「満足感」「落ち着き」「やる気UP」などの効果が得られるようです。
他にも、自律神経の働きを活性化させる働きがあると言われており、花粉症などの免疫過敏症を抑制してくれたり、脂肪などの基礎代謝を向上させることによるダイエット効果などもあるようです。
数多くの銘柄が存在し、摂取の仕方などによって味や香りの楽しみ方も変わってきます。
タバコは昔から多くの方に愛用されているようですね。
有効的に使用することで、効果的な嗜好品となりそうです。
2.適切なタバコの吸い方とは
では、タバコはどのようにして喫煙するのが望ましいのでしょうか?
タバコを吸う上でのポイントをまとめてみました。
2-1.まずはニコチン・タールが少ないものから
タバコに含まれる物質には「ニコチン」と「タール」があります。
上記で述べているように、ニコチンには中枢神経への薬理作用があります。
ニコチンの量が多いほど、この作用が強まることになります。
タールはそのニコチンを肺まで届けさせる働きがあります。
タールの量が多いほど、よりニコチンを肺まで到達させることができるとされています。
ニコチンやタールの分量は「mg」で表され、この値が大きいほど薬効が高まります。
いきなり肺へ大きな負担をかけてしまうことを懸念される方は、ニコチンとタールが少ないタバコから挑戦してみると良いでしょう。
喫煙初心者の方には特にオススメさせていただきます。
すでに喫煙されている方においても、肺への負担を軽減したいなど考えをお持ちの方はタバコの選び方を見直してみると良いでしょう。
2-2.香り・味を楽しむ
タバコは香りや味を楽しむものでもあります。
ゆっくりと煙を吸い込み、香りが鼻からスーッと抜けていくことでとても味わい深いものとなります。
スパスパと速いテンポで吸われる方もいらっしゃるかと思いますが、それではタバコ本来の醍醐味が半減してしまうのではないでしょうか。
「一服」という言葉があるように、タバコには一時の休息を与えてくれるアイテムでもあります。
心を落ち着かせ、タバコの良さをしっかりと味わってみると良いでしょう。
銘柄も豊富で、それぞれで香りや味に変化があります。
自分にとって吸いやすいお気に入りのタバコを見つけてみてください。
2-3.適度に吸う
依存性も兼ね備えるタバコは、吸い始めると止まらなくなってしまう場合もあるかと思います。
喫煙が習慣づいている方は特にその傾向が強くなるのではないでしょうか。
一日を通して、または短時間に大量にタバコを吸ってしまうとそれだけ体へ与えるダメージも大きくなってしまいます。
体調不良の原因ともなりかねないため、吸う頻度や量はしっかりとコントロールしてみましょう。
タバコを吸っている時間・吸っていない時間のバランスを整えることが充実した喫煙習慣に繋がりますよ。
2-4.禁煙者への配慮
誰しもがタバコを吸っているというわけではありません。
タバコを吸うことなく生活している方もたくさんいらっしゃいます。
喫煙者・禁煙者が上手に共存強いていくためには、お互いに思いやりのある配慮が必要であると言えるでしょう。
タバコを吸う際は、禁煙者の方々へ悪影響となり得る事象を起こさないように心掛けてください。
その配慮を心掛けるだけでも、喫煙がしやすい状況・環境が整っていくきっかけができるのではないかと思います。
喫煙方法は人それぞれにあるかと思います。
抑えるべきポイントを把握し、自分に適したタバコの吸い方を見い出してみてください。
3.「タバコ」と「健康」の関係性
タバコと聞いて一番気になるのが健康面への影響ではないでしょうか?
たしかに、タバコは健康状態に影響を与える作用が含まれています。
喫煙するうえではその作用についても理解を深めておく必要があると言えるでしょう。
以下では俗に言う「害」と呼ばれる事象について挙げていきます。
3-1.癌
発がん性を高める可能性があるとされています。
・肺がん
・喉頭がん
・食道がん
・胃がん
・口腔がん
・咽頭がん など
3-2.脳血管疾患
脳血管疾患となる可能性が高まります。
・脳梗塞
・脳出血 など
3-3.呼吸器疾患
呼吸器疾患となる可能性が高まります。
・慢性気管支炎
・肺気腫
・気管支喘息 など
3-4.循環器疾患
循環器疾患となる可能性が高まります。
・心筋梗塞
・狭心症
・閉塞性動脈硬化症
・高血圧 など
3-5.胎児成長障害
お腹の中の赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
・障害
・流産
・妊娠合併症 など
3-6.精神障害
ニコチン依存症などの精神障害を引き起こす可能性が高まります。
これらの他にも、挙げたらきりがないほどの悪影響の可能性があります。
特に発がん性のリスクについては強く謳われており、
・肺がん ・・・ 約72%
・胃がん ・・・ 約25%
・食道がん ・・・ 約48%
・喉頭がん ・・・ 約96%
・脳腫瘍 ・・・ 約24%
これらの割合でタバコが原因であるとされているようです。
喫煙される方は、タバコによる体への悪影響についても必ず理解しておかなければなりません。
理解を深めておくことで、体の健康状態を気遣ったうえでの喫煙を心掛けることができるかと思います。
4.こんな喫煙の仕方は控えよう
タバコの吸い方にも限度が必要かと思います。
体調やシーンに応じて、喫煙するタイミングを見計らうようにしましょう。
以下のような場合には喫煙を控えることをオススメします。
4-1.体調が思わしくない
タバコは煙を吸い込むわけですから、場合によっては体調に大きく影響してくる可能性もあります。
特に体調不良の際に喫煙すると、その症状を悪化させてしまうこともあるかと思います。
自身の体調の様子から、喫煙すべきではないと判断した場合はタバコを吸わないようにしましょう。
主に以下のような症状が見受けられた場合は注意してください。
・頭が痛む
・吐き気がして気分が良くない
・極端な空腹時
・疲労感を感じる
・睡眠不足
・風邪っぽい症状が見受けられる
これら以外にも、体調に異変を感じた場合は喫煙を控えるようにしましょう。
4-2.不適切な火の始末
タバコは煙を放出するために「火」を取り扱うこととなります。
火は他に燃え移る特性があり、その引火性はタバコにおいても例外とは言えません。
たとえば、喫煙後のタバコの火の始末が不十分だったとしましょう。
その火が原因となり、火事などの災害を引き起こしてしまう可能性もあります。
火事は最悪の場合、人の命をも奪いかねない危険な災害の一つです。
ちょっとした不注意が重大なトラブルへと繋がりかねないという意識を常に持っておくようにしなければいけません。
タバコの火が消化しきらないうちにその場を離れたり、近場に引火しやすそうなモノがある状態でタバコを放置してしまったりしないように気をつけてください。
4-3.歩いている最中
近年、よく見かけるのが「歩きタバコ」です。
文字通り、歩行をしながら喫煙をするスタイルのことを言います。
しかし、こちらの喫煙方法には危険がたくさん潜んでいるのです。
たとえば、人とすれ違う際に不注意でタバコが接触してしまったらどうしましょう?
タバコの先端は約800℃近い温度であるとされています。
皮膚などに直接触れてしまうと、火傷を負わせてしまう可能性がありますよね。
また、歩きタバコのときのタバコの位置は小さい子どもの目線の高さにあるということはご存知でしょうか?
子どもは好奇心旺盛で、大人が予想もしていない行動を起こすこともあります。
自分が注意していたとしても、子どものほうから接触してしまうケースも考えられなくはありません。
歩きタバコは重大トラブルに他者を巻き込みかねない危険な喫煙方法であると言えるでしょう。
4-4.喫煙所以外での喫煙
健康面の考慮などから、禁煙の促しが活発化されてきていることはみなさんご存知かと思います。
場所によっては「喫煙室」ということで別途タバコを吸う上でのスペースが用意されているところも増えてきました。
また、タバコの吸い殻なども残念ながら道端でよく見かけます。
小さなことでも、積み重なることで甚大な環境問題へと繋がりかねませんよね。
今後、喫煙者と禁煙者がバランスよく共存するためには、喫煙するうえでのルールは守る必要があるかと思います。
禁煙者への配慮、環境への配慮などを考え、喫煙スペースでタバコを吸うように心掛けてみましょう。
タバコはルールを守って適度に喫煙することで充実したものとなります。
タバコの吸い方には気を遣い、不適切な喫煙は控えるようにしましょう。
5.タバコとは上手に向き合おう
タバコを理由は人それぞれにあるかと思います。
気をつけてほしいことは、その喫煙の理由を見失いただただタバコを吸っているというような状況にならないでほしいということです。
上記でも述べているように、タバコはけして良いことばかりではありません。
体へ与える悪影響などを考えると、もしかしたらデメリットの方が上回るかもしれません。
あらゆるリスクも背負うことになりかねないということを念頭に置いておくことを忘れないようにしましょう。
タバコとは上手に向き合いながら、自分が納得したうえでの喫煙ができるように心掛てください。
6.最後に
昨今は禁煙の風潮が進むことで、喫煙者は肩身が狭い思いをしているかと思います。
たしかにタバコは健康への影響も大きく、良いことばかりというわけではありません。
禁煙者の方からしたら、なぜタバコを吸うのだろうと疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、適切な喫煙方法を実施し、健康面・周囲への配慮を心掛けることで、喫煙者と禁煙者の関係のバランスが保たれるのではないかと考えます。
タバコを吸う際は、タバコにおけるメリット・デメリットをしっかりと理解した上での喫煙となるように心掛けましょう。
上手な喫煙でみなさんの生活が充実したものとなるといいですね。
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