猫エイズとは?正しい知識のもと対策、予防をしよう!

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人間にとってもっとも恐ろしい感染症の1つに「エイズ」がありますが、猫にも存在します。

猫エイズは、人間のエイズと同様でウイルスに感染したら完治することが困難な感染症です。よって基本的には絶対に感染を防ぐべき病気です。もしウイルスキャリアになってしまったら、その1匹の猫ちゃんだけの話ではなく様々な猫にも影響してきます。

しかし、本当に猫エイズとは恐ろしい病気なのでしょうか。

今回は猫エイズについて解説します。猫エイズのことを正しい知識をもつことで、予防や感染した場合の対処をしていきましょう。。

1.猫エイズとは

エイズという病気自体勘違いされがちなので、まずは猫エイズについて理解するようにしましょう。

猫エイズ(正式名称:猫後天性免疫不全症候群)は「猫免疫不全ウイルス(FIV)」というウイルスに感染し、様々な症状がでる病気です。猫免疫不全ウイルスに感染したからと言って猫エイズになったとは言いません。

発症するまでにはウイルス感染当初の「急性期」、その後「無症状キャリア期」を経てエイズ発症に至ります。

無症状キャリア期の期間は個体によって異なりますが、3〜5年程度といます。しかし、免疫力の弱い猫はエイズ発症までの期間が短くなる可能性が高まります。

ただ、ウイルスキャリアになったとしても猫エイズが発症せずに寿命を全うする猫もおります。よって猫エイズになってしまったら大変ですが、猫エイズウイルスキャリアになったとしても決して絶望しないでください。

2.猫免疫不全ウイルスの感染経路とは

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では、猫免疫不全ウイルスはどのように感染していくのでしょうか。感染経路を理解することで、対策に繋げることが出来ます。

人間のエイズと同様、空気感染などはなく猫からその他の犬や人間に感染することはありません。また、基本的にはウイルス自体の感染力は弱いと言われています。

2−1.母子感染

猫免疫不全ウイルスキャリアの猫が子猫を産むとそのまま感染してしまう可能性があります。しかし、子猫がお腹にいる時に流産、死産してしまう可能性が高いと言われています。

2−2.体液接触感染

猫免疫不全ウイルスキャリアの猫と交尾や喧嘩し、体液の接触をすることで感染する可能性があります。特に唾液を媒介して感染することが多いと言われています。他の猫に感染しないようにするためにも唾液が付くところ(食器など)には少し注意が必要です。

3.猫エイズウイルスに感染したら

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猫エイズはウイルスが体内に入ったら以下のような過程を経て発症まで至ります。

3−1.急性期

猫免疫不全ウイルスが猫の体内に入るとウイルスが活発に増殖し免疫力が落ち、猫風邪のような症状がでます。発熱やくしゃみ、鼻水、目やに、またリンパ節などが主な症状です。

しかし、症状がでない猫もおり即時に感染を察知することは非常に難しいと言われています。

−2.無症状キャリア期

急性期に発生する猫風邪のような症状は一旦落ち着きます。症状が落ち着くまでの時間にも個体差がありますが、ウイルスが一旦攻撃をやめ症状が治まっていき無症状キャリア期に入ります。

しかし、この間もじっくりとリンパ球に攻撃を行い血液を破壊し、免疫力を弱めていきます。

無症状キャリア期は特に個体差が大きいです。基本的には数年間は無症状キャリア期で過ごすと言われていますが、この時の過ごし方や体の強さによっては猫エイズの発症に至らないこともあると言われています。

逆に誤った過ごし方をすると、猫エイズの発症を早める可能性もあるので日々の過ごし方は非常に大切です。

3−3.猫エイズ発症期

無症状キャリア期が終わると、猫エイズ発症期に入り免疫力の弱さから様々な病気にかかりやすくなります。

よく見られる症状としては口内炎や歯周病です。口臭を伴い、歯・歯茎の痛みから食事などができず体力低下、体重低下などの症状が多いです。

免疫力が弱いため、なかなか治らず弱まっていきさらに猫風邪などの症状も出てきます。その症状も治らず最終的に悪性腫瘍や臓器不全などにかかり亡くなります。

4.猫エイズに関する検査について

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猫免疫不全ウイルスについて保有をしているかについては血液検査で行うことが出来ます。検査キットなどもありますが、病院で獣医師に相談しながら行うことをオススメいたします。

室内飼いで1匹で飼っている場合は、母子感染をしていないことが確認できればその後もキャリアになる可能性はほぼないでしょう。

しかし、多頭飼いや室外飼いの方は猫同士の接触が多くリスクが非常に高まります。もし、キャリアであることがわかり次第すぐに他の猫の検査や室内飼いで隔離して飼うようにしましょう。他の猫に感染させることを防ぐことが非常に大事です。

5.猫エイズに対する予防とは

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残念ながら、猫免疫不全ウイルスを直接退治、感染を防ぐ予防接種はありません。

上記でも記載しましたが、猫免疫不全ウイルスキャリアの猫との接触を防ぐのが一番の予防となります。室外飼いの猫、ノラ猫のキャリア率は数10%と言われております。

また、室内外で飼うに関わらず検査することを徹底しましょう。1匹のウイルス感染が確認とれた時点で、その猫は室内飼いし、蔓延を防ぎましょう。多頭飼いの場合は、特に他の猫との接触を防ぐことが大切です。

そして一番大切なのは、その他の感染症についても予防することです。とくに「猫白血病」には要注意です。

猫白血病は猫エイズと同様で免疫力を弱めてしまう感染症で、猫免疫不全ウイルスと両方のキャリアになってしまうと、エイズ発症を急激に早めると言われています。

猫白血病についても白血病ウイルスキャリアの猫からの経口感染がほとんどですので、その他の猫との接触させないことで防ぐことができます。

↓ ↓ ↓ 猫白血病について ↓ ↓ ↓

絶対に防ぎたい猫白血病!正しい対策と予防を理解しよう。

6.猫エイズに対する治療とは
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猫免疫不全ウイルスに直接攻撃できるワクチンはないため、症状がでるたびにその症状に適した治療を施していくことになります。

猫エイズは発症まで期間が長く、発症しない猫もいます。しかし、完全に発症を防ぐことは現状厳しいです。

では、発症をまでの期間(無症状キャリア期)を伸ばし、極力発症を防いでいくには何が大切なのでしょうか。

6−1.ストレスを与えない

ストレスは免疫力を低下させます。よってストレスのない環境で育てるようにしましょう。

猫は突然の環境変更や大きな音に非常にストレスを感じます。キャリアになったことがわかったとしても、いつもと変わらず猫に接し、のんびり過ごさせてあげましょう。

飼い主の方が慌てて、突然いつもと異なる行動を取ると猫にもストレスになります。飼い主の行動が非常に重要になりますので注意しましょう。

6−2.栄養のある食事を心がける

栄養のある食事は強い体を作ります。人間でもそうですが、外食やファストフードばかり食べていると免疫力は低くなり風邪などを引きやすくなりますよね。

また、肥満は様々な病気のリスクを高めます。ウイルスキャリアの猫は免疫力が弱くなりがちなので、肥満による他の病気で最悪のケースにいたる場合もあります。

年齢や体重、それぞれにあった栄養バランスの良い食事を心がけることで免疫力を高めていきましょう。

7.最後に

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ここまで猫エイズにおける、感染経路、症状、対策、予防などについてまとめてきました。

うちの猫は1歳の時の検査で、猫免疫不全ウイルスと猫白血病ウイルスキャリアであることがわかりその後1年で亡くなりました。室内飼いでかつ1匹でしたので、その後はいつもと変わらずのんびり過ごさせてあげ生涯を全うしていきました。

猫エイズについては様々な意見がありますが、猫エイズ発症までの過ごし方をしっかりすれば、寿命を全うできることも多いと思いますのでやはり検査はしておくべきだと私は考えます。

日本の猫のウイルスキャリア率は世界で1、2位だと言われています。これは悲しいことですが、これ以上感染を増やさないようにする必要があります。それが出来るのは猫を飼っている方の適切な対策、予防に限ると思います。

ご自身の愛猫の健康が、その他の猫の健康にもつながります。そういった意識をもつよう心がけていただければ幸いです。

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